ソリューション株式会社の船越です。

DNA鑑定(親子鑑定)に使用可能なサンプル(試料)は、一般に考えられている以上に非常に限られています。皆さんがまずイメージするものは、「髪の毛」だと思いますが、髪の毛ではDNA鑑定を行うことはまずできません。理由は二つあります。一つは、「サンプルの客観性の欠如」です。お子さまの髪の毛を保管していたとしても、その髪の毛が本当にお子さまのものかを誰も証明できません。第三者に親子関係の有無を証明するためには、サンプルの客観性が維持されたDNA鑑定書でないと効力がありません。二つめに、「DNA抽出の困難さ」があります。床に落ちていた髪の毛(脱落毛)や、はさみで途中から切った髪の毛(先端部、中間部の髪の毛)では、DNAの抽出がほぼ不可能であり、DNA鑑定ができません。髪の毛の場合、毛根部よりDNAを抽出いたしますので、直接抜いた少なくとも5~6本の髪の毛が必要です。将来、DNA鑑定を行いたいためにそのような髪の毛を保存していたとしても、ご希望の鑑定は全くできない可能性が高いので十分ご注意下さり、お気軽にDNA鑑定会社までお問い合わせいただき、間違いのないご準備をなされることをお勧めいたします。