ソリューション株式会社の船越です。
今年の梅雨は、地域によってかなりの雨量差があり、九州地方では連日の記録的な大雨に見舞われている一方で、関東地方は梅雨の時期ということを忘れるくらい雨が降らずに記録的な雨量の少なさとなっています。給水制限となるほどですが、関東では非常に珍しい状況です。DNAサンプルの保存と湿気は相容れない間柄で、採取した口腔粘膜細胞(頬粘膜)が付着した綿棒を、ジップロックのような密封性の高い袋に24時間入れておくだけで、そのサンプルからDNAを抽出することが極めて困難となってしまいます。多湿の環境では、雑菌が繁殖しDNA組織を破壊してしまうため、湿気は大敵となります。DNA鑑定のサンプル採取で、使用した綿棒を封入する封筒が紙製のものであるのはこのためです。常温による自然乾燥をすることによって雑菌は死滅し、綿棒に付着した口腔粘膜細胞は最高の状態で保存されることになります。程度の良い雨をもたらして、いつもの通り、夏の始まりを告げる梅雨の終わりを迎えてほしいものです。